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キーンベック病とは

手首には8つの細かい骨があります。そのうちのほぼ中央にある月状骨と呼ばれる骨が潰れていく進行型の病気です。月状骨の周囲はほぼ軟骨に囲まれており血行が乏しいため、血流障害になり壊死しやすい骨です。月状軟化症とも呼ばれています。手を頻繁に使用する職業の男性に好発し、利き手に多く見られます。

キーンベック病

原因

原因ははっきりわかっていませんが、血行不良により、血液が遮断されることで壊死することがわかっています。また、職業的には手を良く使う青壮年の男性に多く見られ、明らかな外傷や職歴のない女性、高齢者にもみられることもあります。
月状骨のはっきりしない骨折が原因とも考えられています。

症状

  • 手首の運動痛
  • 圧痛
  • 腫脹
  • 握力低下
  • 手首の動かしにくさ

進行度は4段階に分類されます(リットマン分類)

  1. レントゲンでは異常が見られないが、MRIによって若干の萎縮がみられる
  2. レントゲンで月状骨の骨硬化像を認めるが、圧潰はみられない
  3. 月状骨の圧潰があり、有頭骨が近位に移動する
  4. 周囲の骨にも影響がみられ、関節症性変化を認める

診断

手を使った後の手首の痛み、腫脹、握力の低下などがあり、手首の背側に圧痛があればキーンベック病を疑います。
病態が進行していればレントゲンで診断が可能です。進行が初期段階のものはレントゲンでは異常が見つかりにくいこともあり、MRI検査を行います。 

診断 レントゲン画像 診断 MRI画像

治療

保存療法と手術療法に分けられます。
 保存療法が適応されるのはステージ1~2です。装具などで手関節を固定し安静を保ち、定期的に状態を確認していきます。
 ステージ3~4で月状骨の圧壊がある場合には手術療法が選択されます。手術の方法には、月状骨の負担を軽減する為の骨切り術や骨移植など、進行程度によって様々な方法があり最適なものが選択されます。

リハビリテーション

安静固定により関節可動域の制限や筋力低下が起こります。患部の状態に合わせリハビリを行い日常生活に復帰していきます。

また、スポーツ復帰の時期や治療内容などは医師・機能訓練士がアドバイスをしていきますので、お気軽にご相談ください。