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野球肘

野球肘とは

投球やテニス等のスローイング動作の反復によるオーバーユース(使いすぎ)での肘の障害です。成長期(小学生~高校生)に多く発生します。
投球動作では肘の内側は牽引され、外側や後方は衝突する力が加わります。
投球フォームの不良や、投球数が多い事で、肘関節へのストレスが加わり、徐々に発症します。
重症になると肘の骨の変形や剥離骨折、疲労骨折などを起こし復帰までに半年程度かかり、将来的にも変形を引き起こすこととなります。

野球肘とは

 

 

野球肘の分類

  • 内側型:投球時の肘内側にかかる牽引力によって骨や靭帯を損傷します。
    回内筋群や内側側副靭帯、尺骨神経が反復する牽引力によって損傷を起こします。重症化すると剥離骨折を起こします。
  • 外側型:肘の外側の骨同士が衝突することにより骨、軟骨の損傷を起こします。
    進行すると損傷部の骨が欠けて関節内に遊離することもあります。
  • 後方型:投げ終わりに牽引力により肘の後方に付着する上腕三頭筋腱の炎症や骨端線の損傷が生じたり、衝突により疲労骨折や骨の変形を起こしたりします。

 

 

症状

  • 投球時痛ー投球中・後の痛み 初期では違和感程度から生じる
  • 圧痛ー肘の内側や外側の骨を押さえると痛い
  • 可動域制限ー肘が完全に伸びきらない、深く曲げられない
  • 腫れー疼痛部位の腫れ

 

 

診断

・疼痛  ・可動域制限野球肘 診断
・腫脹  ・レントゲン

 

 

治療

保存療法

スローイング休止(数週~数か月)     (薬物療法)消炎鎮痛剤
アイシング    リハビリテーション    物理療法

保存療法

遊離骨片によりロッキングしている場合は摘出術

 

 

リハビリテーション

 

リハビリテーションの流れ

 

  1. 投球を休止し、負担を断ちます。
  2. 肘関節周囲や体幹・股関節をストレッチし柔軟性を向上させ、筋力を強化します。
  3. 投球フォームを修正し、肘にかかる負担を軽減させます。
  4. 投球数や強度を徐々に増やしていき、復帰を目指します。

 

投球フォーム

 

 

 

予防のための投球数制限

アメリカのメジャーリーグ機構や日本臨床スポーツ医学会より、オーバーユースによる肩や肘の障害を防ぐために投球数制限が提言されています。

※青少年の野球障害に対する提言より抜粋

 

投球フォーム

 

※1日2試合登板禁止

スポーツ復帰の時期や、治療内容などは医師、機能訓練士がアドバイスをしていきますので、お気軽にご相談下さい。