診療案内
一般整形外科
スポーツ外傷・障害
リハビリテーション
ペインクリニック内科
事故・労災
診療時間
 
午前 -
午後 - -

午前:8:30-12:30
午後:14:30-19:00
休診日:土曜日午後・日曜・祝日

腰椎圧迫骨折とは

背骨の椎体と言う部分が潰されるように骨折した状態です。
 尻もちなどの外力による受傷が多く見られます。女性の高齢者に多く見られる代表的な骨折であり、近年では長寿化により高齢者が増加したことから、圧迫骨折の受傷者も多くなっています。

腰椎圧迫骨折

原因

若年層では高所からの転落等、強力な外力により受傷します。
高齢者では、尻もちや重い物を持ち上げたなど、比較的軽微な外力で生じます。高齢者の受傷では骨粗鬆症が起因となっている事がほとんどであり、骨粗鬆症の予防が圧迫骨折の予防に繋がります。
その他に、腫瘍の背骨への転移により、脆くなった部分が軽微な外力で骨折することもあります。

※骨粗鬆症の検査(骨密度、採血など)は当院でも行う事が出来ます。お気軽にお声かけください。

症状

  • 疼痛…受傷時に強い痛みがあります。寝返り、起き上がり、立ち上がりなど、動作に伴って痛みが増強します。
  • 叩打痛…骨折部を軽く叩くと痛みがあります。
  • 後弯変形…一般的に言われる猫背の様に背骨が丸く変形してしまいます。
  • 神経症状…骨のつぶれ方によっては神経を圧迫し、下肢のしびれ・筋力低下が起こります。

診断

・レントゲン検査を行う事で診断を行います。
レントゲン画像では椎骨がつぶれて楔状に変形して見えます。
また急性期には診断が出来ない事があります。そのような場合にはCTまたはMRI検査を行います。

腰椎圧迫骨折 診断

治療

保存療法

麻痺などの神経症状がない場合には、まず保存療法を行います。
圧迫骨折の治療の原則は「安静と疼痛コントロール」です。できる限り安静を保つよう心掛けてください。
 またコルセットの着用は必須です。簡易なものではなく医療用コルセットを作成することをおすすめします。
 2~3ヶ月の保存療法により、約80%の患者さんに骨癒合が見られると言われています。

手術療法

十分な保存療法(2週間から3ヶ月)を行っても痛みが取れない場合には手術を選択することもあります。他に

  • 椎体の圧潰率が50%以上
  • 20°以上の後弯変形がある
  • 脊髄、馬尾神経症状がある
  • 椎体に不安定性がある

等の症状が見られる場合は手術の適応になります。

運動療法

急性期(骨折後1~2週程度)

基本的には安静が第1。痛みに合わせながら可能な範囲で離床を促します。 下肢ROM訓練、基本動作指導など

回復期(2~4週間程度)

痛みは落ち着いてきますが、骨癒合が完全にできているわけではないので注意しつつ、急性期より積極的に離床を促します。
・歩行訓練
・下肢筋力トレーニングなど

股関節のストレッチ

回復期(2~4週間程度)

この時期であっても骨癒合はまだ8割くらいです。油断せず再受傷に細心の注意を払いましょう。

1度圧潰してしまった椎体は2度と元には戻りません。 普段の生活から、転倒などによる再受傷に注意し運動療法を続けていきましょう。

スポーツ復帰の時期や治療内容などは医師・機能訓練士がアドバイスをしていきますので、お気軽にご相談ください。